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【イベントレポ】本当に必要なブッシュクラフトvol.2 焚き火編

2023年5月14日(日)13:15〜16:15
講師に “週末冒険会”代表の伊澤直人氏を招き、「本当に必要なブッシュクラフト」第二弾 焚き火編 を実施しました。

参加者は 中学生〜50代の13名。小雨が降る中での開催となりましたが、より実践的で濃厚な時間になりました。イベントのレポートです。

講師の伊澤直人さん

ホビーとしての焚き火ではなく、生活で使う焚き火を学ぶ

まずタープの下で集合、伊澤さんの豊富な体験談を交えながら「キャンプについて、火に大切な要素」についてのお話を伺います。箇条書きになりますが、私の理解の範囲で少しだけご紹介します。

・「キャンプ」の語源は軍隊の駐屯地。1泊の時もあれば1ヶ月滞在することも。その目的に伴う手段がキャンプ。現在の目的としてのキャンプとはそもそもが違う。

・火は「かまど」で熱を集中させるのがいちばん効率が良い

かまどの目的
①風の向きのコントロール
②五徳(高さ調節)
③熱を蓄えて反射させる

・火の要素
「燃料・酸素・温度」が整わないと燃えない
→なかなかうまくいかない焚き火は「温度(熱)」が足りない場合が多い

熱は2種類
対流熱と輻射熱(太陽の光や電子レンジの電磁波が焚き火からも出ている 周りの囲いがないと逃げてしまい、温度が下がりやすい ⇒ 焚き火が着きにくい、持続しない原因)

・焚き火の役割は全部で3つ
①暖房
 赤いところ(主に熾火)から電磁波が出ていて暖かい 遠赤外線なので直進的
 直火だと足元もあたたかい
②料理
 熾火(おきび)をたくさん作り、持続して安定した温度を得られるようにして調理するのがコツ
③照明
 明りは炎から得られる(熾火からは得られない)ので、炎を出すような燃やし方をする ⇒ 薪を立てる等の組み方の工夫が必要。太い木を置くと長く明りを得られる焚き火をすることができる

・料理で使うトライポッドの意味
調理しながら暖房、照明効果を得たい場合に有効
火力調整には向いていない(メラメラ燃えている火を火力調整するのはめちゃ大変)※買うよりも枝とロープで作るといい

・ハードよりもソフトが大切!
「この道具がないと焚き火ができない」とならないように。道具ではなくスキルやマインドを磨く(どんな時にもあるし、なくならない)
「あなたの最高の武器は脳」という言葉がある。

その他、ここに書ききれないくらい名言が飛び出し、うんうんとうなづいたり思わずハッとするようなお話も。皆さんメモを片手に真剣な表情で聞き入っていました。

必要な要素を自分でイメージし、直火に挑戦

さぁ、いよいよフィールドに移動し、1人ずつ直火に挑戦です。

今回は現在開拓中のスペース(HANARE近く)を特別に使わせてもらいます。整備途中のため、枝や丸太、大きな石に杉の葉や倒木など、焚き火に必要なさまざまなものが転がっていました。

伊澤さんから「焚き火の工程」を教わります。

STEP1  焚き火の準備
1)木を種類ごとに分けて集める
・焚き付けは3種類(鉛筆の芯、自分の指くらい、指でオッケーサインをしたくらいのサイズ)なるべく乾いてるもの ポイントはポキっと折れる
2)かまどを組む
・かまどの目的である、①風の向きのコントロール②五徳(高さ調節)③熱を蓄えて反射させる の要素を得られる形状に、入手できる材料や手持ちの素材を使い、かまどを組む。
3)かまどの中に、火口(ほくち)、焚き付けをティピー型に組む。

STEP2 火起こし
かまどの中に組んだ火口に点火し、焚き付けを燃え上がらせて、しっかりした熾がかまどの中にある状態に持っていく(この状態なるまでは消えやすいので、油断厳禁)

STEP3 火の維持と管理
目的別(暖房、調理、照明)それぞれに適した燃え方に調整したり、あまり手を入れなくても燃え続けてくれるような組み方をする。
理想は一晩放っておいても、朝まで種火が残ること(翌朝の焚き火が素早く起こせる)

しかし、お手本はありません。それぞれが想像力を働かせて、自分だけのかまどを作っていきます。

「焚き火の要素」をイメージして風向きや高さを出していきますが、面白いほどに全員違うかまどができました。

倒木したシュロの木のような木肌が焚き付けに使えそう!と発見した参加者も。
燃えやすいものの特徴は「ふわふわ」したもの。着火剤代わりにできるものは注意深く周りを観察すると色々ありそうです。

今回、用意した焚き付けは「新聞紙(半面1枚)」。効果的な折り曲げ方を教わります。着火にはマッチ。こちらも効率的な擦り方を教わりました。

ほとんどの枝が濡れていて、本当に火が着くのか…と心配していましたが、続々と煙が上がり、炎が上がってきました。

中には途中で消えてしまい、何度も再挑戦する方も。
焚き付けは想像以上にこんもり用意、枝もかなり集めて準備を万端にしてから火をつけるのが良さそうです。

今回のゴールは、シェラカップでお湯を沸かして、お茶を飲むこと。五徳のように置く場所にも工夫が必要です。

ワイルドな「カウボーイコーヒー」も教えてもらいました。バンダナでコーヒー豆を包み、石などで砕いてそのままお湯に浸けて飲む方法。味は「普通にコーヒー!」とのこと。ミルもドリッパーも要りませんね…!

アシスタントの方が、実践時のタープと焚き火を作ってくださいました。

昨年夏に行った「本当に必要なブッシュクラフトvol.1」のタープの張り方ですね。中に入ってみると想像以上に暖かく、遠赤外線でまるで岩盤浴のようにじんわり伝わる暖房効果でした。これで一夜を越してみたいものです。

今回は日帰りイベントのため、焚き火の途中で片付けます。「どこで焚き火をしたのかわからないくらい」跡形もなく片付けるのが基本です。

最後に伊澤さんからのメッセージで印象的だったのが「焚き火は千本ノック」
さまざまな気候や状況で、回数を重ねることが上達の一歩だそうです。

皆さん、この経験をもとに、これからも楽しんで自分の理想の焚き火を追い求めましょう!

参加者の方からいただいた感想(一部)

「直火焚き火は初めての体験で興味深く新しい知識をたくさん得ることができました。気に入った道具を集めてキャンプするのも良いけど、スキルを使ってスマートにキャンプする伊澤さんのスタイルもカッコ良いと思います。
雨が降っていましたが、逆に雨でも火をつけれるという自信がつきました。
機会があれば一晩直火焚き火キャンプしてみたいです。」

「やはりブッシュクラフトの知識やスキルはキャンプをより快適に、より楽しくしてくれるものだと確信でき、大変有意義でした。
特に今回の焚き火編は「誰でもできるもんだろ」との先入観がありましたが、目から鱗の連続でした。火の付け方のスキルもさる事ながら、参加者の皆さんのカマドが各人各様でそれ故に色々なヒントやインスピレーションをもらうことができました。
「こうでなきゃダメ」じゃなく、その場の状況にいかようにでも対応できる自信になりました。またこのような企画がありましたら参加させていただきます。個人的にはタープの貼り方第2段をやって欲しいです。」

貴重なご意見、誠にありがとうございました!

ということで次回9/10のvol.3 はタープの貼り方続編です!ぜひご参加ください!

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