火育
火育イベントを開催したきっかけ
昔に比べると「火」はどんどん遠い存在となっているのではないでしょうか? 都市部では焚き火ができる場所は限られ、オール電化の家も多く見るようになりました、そんな時代背景もあってか、生の火を見たことがない子どもに出会うこともあり、ちょっとしたカルチャーショックを受けました。
NONIWAなら歩いて山へ行き薪木を拾うこともできるし、安全に焚き火ができる場所もある。 こんな環境だからこそ、子どもたちに「火」や「自然」を身近に感じてもらえるお手伝いができるのではないか? そう考え、子ども向けの焚き火教室(火育)を定期的に開催しています。
早期教育としての「火育」
このイベントでは「どうやれば火はちゃんと燃えるのか」「どれくらい熱くて危険なのか」「こうやって扱えば仲良くなれるんだ」などなど。火に対する気づきや発見を子どもたち自身が感じ得ることを目的にしています。最初は上手く火がつかず、また火がついてもすぐ消えてしまうでしょう。でも悪戦苦闘しながら自分の焚き火でマシュマロを焼いて食べる経験は、子どもたちにっては忘れらない体験になるはずです。
また、こういった自然体験は子どもの地頭を鍛え、早期教育にも効果的だと言われています。五感すべてを使いながら、ぜひ火を身近に感じる経験をしてみませんか?
火育イベントの様子
まずは山で集める葉や枝を子どもたちに紹介します。
集めるのはこの4種類(杉の葉、細い枝、中くらいの枝、太い枝)です。当初は集める枝を太め、細めと言ってましたが「それぞれにあだ名をつけるとより収集が楽しくなるのでは?」と保育士サポーターからのアドバイスがあり、それ以降はあだ名をつけるようにしました。みんな楽しそうにあだ名を呼びながら森に入っていきます。
みんなしっかりと4種類を覚えたところで歩いて5分ほどの山道へ。思い思いに枝や葉っぱを拾っていきます。
覚えた4種類をバランス良く拾っていく子供たち。枝の拾い方もそれぞれ個性があって面白いです。細いのから順番に拾う子、見つけたものをとりあえず拾う子。
NONIWAに戻り拾った枝を覚えた4種類に分けていきます。
みんなちゃんとバランスよく集めていて優秀!
ここで突然のクイズタイム。「4種類に集めた枝、どれが一番火がつきやすいでしょう?」答えをいっせいに指差します。
実際に火をつけてみて答え合わせ。みんな興味深々です。
どの枝が燃えやすいか理解したところで枝の組み方を考えてみます。燃えやすいものはどこに置いたらいいのかな?
※キャンプ場では直火NGの場合がほとんどです。キャンプ場でやる場合は焚き火台の上でやりましょう。(NONIWAではイベントの時だけ部分的に直火OKとしてます)
焚き火をするときは近くに水を用意すること。
火付けにはマッチを使います。マッチの良いところは火の燃え方が感覚的に分かるところです。「火はどっちの伸びるかな?」みんなで注意深く火の様子を観察します。
焚き火に慣れてきたところで水を沸騰させることに挑戦!
途中で火が弱くなると風を送ったり燃えやすい枝を入れたり悪銭苦闘しながら火を保ちます。みんな無事にお湯をつくることができました。
苦労して沸かしたお湯でホットココアを作ります。達成感のなか大きな焚き火を眺めながらまったりタイム。焚き火でお湯を沸かして自分の飲み物を作れたことは、子供たちの自信に繋がったと思います。
おやつは焚き火でマシュマロとソーセージ。親も一緒に焼きながら楽しみました。(むしろ親のほうが楽しんでいた?笑)
締めくくりに焚き火の際の注意点を復習します。「大人がいないところで火をつけない」 「焚き火をするときは水を用意すること」 「焚き火の後は綺麗に掃除をすること」 灰にならず黒く残った燃えカスは自然に還らないことは、意外と大人でも知らない人が多いです。
参加者の声
いただいたアンケートの一部を紹介します。
・自分がキャンプをはじめたいと思って申し込んだが、子どもが初めてマッチをすって火を見たときの驚いた顔や枝を選ぶ真剣な顔を見て、改めて「火育」の素晴らしさを感じた。幸せな時間をありがとうございました。
・山で枝を拾って、拾ったものを燃やして、お湯を沸かす という一連の流れの中で、自然との触れ合い方や火の扱い方まで学べるすてきなイベントでした。
・子どもに焚き火をさせる経験がなかったのでとても良い体験でした。
NONIWAの火育がランドネで紹介されました
「火育キャンプ」のすすめ。親子で楽しむ焚火で、生きる力を育む
参加について
火育に参加してみたい!という方はイベント一覧で日程をご確認くださいませ。(秋〜春にかけての開催が多いです)イベント開催のお知らせがほしい場合はnoasobifufu@gmail.comまでご連絡ください。