第1回「はじめてのキャンプリハーサル」イベント
キャンプをもっと具体的イメージできないか?
「初心者の人が本当に知りたいことは?」「キャンプのハードルを下げるにはどうしらたらいいのか?」わたしたち野あそび夫婦は、そんなことを思いながら、日々キャンプ民泊を運営しています。ある日、お客様に「テントの撤収のやり方が知りたい」と言われ、たしかにテントの設営を教える機会は多いけど、撤収までやらせてもらえる機会は少ないなと気づきました。だったら他の講習会ではできない、もっと実用的なことをやってみよう!というのが「はじめてのキャンプリハーサル」の趣旨です。
今回の参加者
今回は大人2人と子ども2人のファミリーが2組、男女1組の方が参加してくれました。(全員埼玉から)コテージには泊まったことがあるが、自分でテントを設営してキャンプをやってみたい人。少しずつ道具を揃えはじめていて、今年こそはキャンプに行きたい人。みなさんとても意欲的で(すでに買った道具を、キャンプに行くつもりで積載して来た人も!)、 このイベントをやって良かったなと思いました。
イベントの様子
冒頭でもふれましたが、今回のイベントでは一般的なキャンプ講習会ではあまりやらないけど、実用的な体験ができる内容です。
まずは一泊二日分の道具を並べてみて、道具の全体量をみんなで確認します。ちなみに今回の道具は4人家族で小さな子どもが2人いる家族を想定した内容です。(他にもお父さんが前のめり気味でキャンプ道具を集めてるなどの細かい設定がありますが、そのあたりは割愛します笑)全体量を知ることで、家の収納スペースも考えることができますね。
そしてその荷物を外に運び、車に積み込むシミュレーションです。この家から荷物を運ぶ体験もけっこう大事でして、荷物の持ち運びやすさや重さも道具を揃えていくうえでは重要なポイント。 今回はお客様の車(新型RAV4)をお借りしての実践です!
積載のポイントを説明しつつ積み込んでいきます。ポイントは取り出しやすいところにクーラーボックスを置き、着いたらすぐ設営できるよう手前側にテント、ペグケース、荷物置きのシートなどを配置します。クーラーボックスを取り出しやすいところに置くと、途中のスーパーで買った食材や飲み物が入れやすいです。ちなみに今回はテントを後部座席の足元に置くことで、荷室を広く使えるようにしました。
一度積んだ荷物をおろしたら、テントの設営です。テントはコールマンのトンネル2ルームハウス/LDXを使用しました。設営しやすく、広い全室でタープ要らず、全面メッシュにできるので虫が苦手な人でも安心、と初心者ファミリーキャンプにはとても扱いやすい仕様になっています。ちなみに慣れれば1人でも設営できちゃいます。
みなさん興味津々だったのが、ハンマーの打ち比べ。軽いもの、重いもの、グリップしやすいもの。実際に使って比べると分かりますが、ハンマーのクオリティーは設営時間に大きく影響します。わたしたちも最初のころは100均のトンカチで代用してたのですが、ちゃんとしたハンマーとペグを揃えてからは、設営のストレスがだいぶ減りました。。
設営が完了したところで、すこし休憩を挟みながら道具の見学。マミー型と封筒型の違いを寝て体験してみたり、ウレタンマット、インフレータブルマット、エアーベッド、コットなども比較しながら、自分の理想の寝心地について考えてみたり。
道具の説明を一通り終わったところで、テントの撤収作業へ。ハンマーで引っ掛けたり、ペグを使って回しながら抜くなど、ペグの抜き方をレクチャー。コツをつかめば、子どもたちも率先して撤収作業に加わってました。
寝袋は素材と形によって収納方法が異なります。かさばる化繊の寝袋は折りたたんだあと、膝で体重をのせて、奥から手前に移動しながらくるくる巻き上げるときれいにまとまりやすいです。ダウンの寝袋は押し込むように入れていきます。
テントのたたみ方はメーカーの説明書にある通りで良いのですが、毎回同じ折り目だとそこが劣化してしまうので、たまに違うたたみ方で収納すると長持ちします。折りたたむ幅は収納袋のサイズやポールケースの長さを目安にするとよいです。
最後はキャンプ場で焚き火を楽しむための薪割り講座。鉈を使って安全に薪を割る方法から、身近なもので着火できるよう「牛乳パック」「ポテトチップス」「松ぼっくり」を使ってチャレンジ。焚き付け材をつくるときに重要なポイントは、薪ひとつひとつの違いをみること。例えば、節部分を含む硬い薪は、無理に割って焚き付けにせず、ハンマーとして使ったり、火が強くなったときにくべる用に使うなど。あとは持ってみて軽い木から焚き付けにをつくると、割るのも楽になります。
最後は焚き火を囲みながらの質問タイム。ここで「キャンプ料理のハードルがちょっと高い、、、」という話に。これに関しては、はじめのうちは簡単な料理で良いと思いますよ!とアドバイスしています。(温めるだけとか混ぜるだけとか。もはや総菜を買うのもあり)みんなで外で食べれば、どんな料理だって美味しく感じます!やりたいことがいっぱいあっても、詰め込み過ぎず、まずは外でのんびりすることを意識して楽しんでほしいです。
イベントを終えて気づいたこと
キャンプ場にいると、親が必死になりすぎて子どもがついていけず、手持ち無沙汰の子どもは待ちぼうけ、、、みたいな場面をよく見かけました。子どものために親が頑張ってお膳立てするキャンプは、親も疲れますし、それを感じた子どもは心から楽しい気持ちになれるのかな?と疑問に思ったり。ただ今回のイベントを通じて分かったことは、子どもでもやり方さえ分かれば、チームの一員として役割りを果たせるということ。 共同作業はキャンプの醍醐味でもあります。楽しくキャンプするには、 一緒につくりあげていく気持ちが大事なのだと改めて実感させられました。
参加者の声
さいごに今回参加されたお客様の声を一部ご紹介します。
・持っていくものリストで、ある程度の予感が分かって嬉しかった。
・車に道具を積めたり、テントの建て方や撤収の方法が知れてよかった。
・道具リストを紙でもらえてよかった。
・値段が高い道具を実際に触ってみて、値段相応の性能を感じることができた。
・ダッチオーブンを使ったキャンプご飯をつくってみたい。
・炭の火おこしや焚き火料理を体験してみたい。
・悪天候時の対処法について知りたい。